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危険な相部屋
第17章 新学年



桃ちゃんと挨拶をしていると、龍牙がやって来た。


「おい、桃仁郎。何奈緒の手握ってんだよ?」

「む!握手してんの!それに、いい加減に桃ちゃんって呼んでよ!」

「龍牙と桃ちゃんってお友達なの?」

「友達じゃねぇよ、中学の時に一回同じクラスになっただけ」

「龍君ヒドイッ …あんなに仲良しだったのに」


龍牙は誰とでも仲良しになれちゃうから…桃ちゃんは男の子だけどすごく可愛いし取られちゃわないか不安になってしまう。

男の子だから大丈夫だと思うけど…。


そんな不安もあったけど、桃ちゃんはたくさん話し掛けてくれてすぐに仲良くなれた。


放課後も部屋に遊びに来てくれて、龍牙と三人で宿題をした。



「なーお、ここ計算間違えてるよ?」

「ウソ!えっと…何処から間違えちゃったんだろ…」


桃ちゃんは私の隣りに座って教えてくれる。


「ここからだよ、一緒に解いてみよ?」

「ありがとう、桃ちゃん頭良いんだね」


桃ちゃんは丁寧に教えてくれて、その問題をちゃんと解く事が出来た。


「出来た!…これで合ってるかな?」

「そうそう、合ってるよ♪奈緒飲み込み早い!」


桃ちゃんはそう言って私に抱き着いて頭をポンポンとしてくれる。

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