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危険な相部屋
第18章 ヤキモチ



「龍牙の浮気現場発見!」

「あ?」


桃仁郎と風呂へ向かっていると、拓海が合流してきた。


「げー…拓海だ」

「桃ちゃん!極端に嫌がるなよ!俺でも傷付くわ!」

「拓海チャラいから嫌ーい」


桃仁郎はそう言いながら俺の後ろに隠れた。


「龍牙!桃ちゃんとの浮気考えた方が良いと思う!」

「浮気じゃねぇよ」

「さっきから浮気ってさ、龍牙って彼女出来たの?」

「そうだ!可愛い可愛い彼女がいるから桃ちゃんはどっか行ってどうぞ」

「可愛いって、僕より?」

「比べ物にならないな」


俺は即答で答えた。


「へぇ…今度紹介してよ」

「絶対やだ」


拓海の奴…奈緒の話題出すなよ。


興味を持たれると、誤魔化すのが本当に面倒くさい。


そのまま風呂場に行って、服を脱いでいると拓海がため息を漏らす。


「はぁ…桃ちゃんの身体見ると、本当現実に引き戻される…」

「現実なんだから当たり前だろ…っつーか、桃仁郎脱ぐとすごいな」


中学の時はそうでもなかったが、桃仁郎の脱いだ体は腹筋もクッキリ割れていて出来上がっていた。


「毎日鍛えてるもん♪」

「すげぇ!俺も鍛えようかな!桃ちゃん、筋トレする時混ぜて」

「やだ♪龍牙ならいいよ!龍牙も意外と鍛えてるでしょ?良い身体してるよねぇ」

「うっせぇ!鍛えてねぇよ!」


実は、奈緒にも他の奴にもバレないように結構やっていた。


桃仁郎め…いらねぇ事言いやがって…。
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