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危険な相部屋
第18章 ヤキモチ
「今日は龍牙と奈緒の部屋で寝ようかなぁ」
「ふざけんなよ、来るな」
風呂から出て各自部屋に戻る時に桃仁郎が突然そんな事を言った。
「…龍牙本気で言ってるー…ねぇ?龍牙の彼女って本当は奈緒の事でしょ?別に僕は二人がそんな関係でも軽蔑しないよ?」
「何度も言わせんなよ、ちげぇよ!」
「ふーん…?」
コイツかなり勘繰って来るな…。
注意した方が良さそうだ。
桃仁郎と分かれて、何とか部屋に戻る。
「奈緒、桃仁郎の事なんだけど……」
部屋に入ると奈緒が俺のベッドの上で何やら慌てた様子。
「あ///ごめっ…///えっと…」
俺の枕をギュッと抱き締めている。
一瞬で理性崩壊シマシタ。
「奈緒ちゃん?俺のベッドと枕で何してたのかな?」
「……むぅ」
「何で膨れてんだよ?」
「だって…桃ちゃんズルい…」
「はい!?何で?」
「私だって龍牙とお風呂一緒に入りたいもん…」
「…もしかしてヤキモチ妬いてんの?」
そう言うと、奈緒は俯いて俺の枕をまたギュッと抱き締めた。
俺は奈緒が抱き締めている枕を取り上げて、奈緒を抱き締めた。
「抱き着くなら本人に抱き着け!っつーか桃仁郎なんかにヤキモチ妬いてんじゃねぇよ」
「…ん///」
奈緒は俺にキュッと抱き着いてくれた。