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危険な相部屋
第4章 気まずい相部屋
「何で拓海が奈緒のネクタイしめる事になったんだよ?」
「それは…俺がネクタイした事なくて…ネクタイ出来なかったからやってくれるって…」
「ネクタイした事ないのかよ?もっと早く言えよ、昨日のうちに教えられただろ」
「昨日は龍牙ずっと素っ気なかったから…初日はたくさん話してくれたのに、昨日は急に素っ気なくなるなら寂しかったよ…」
「それは……ごめん…ネクタイしてやるから来いよ」
龍牙は私の襟をクイっと引っ張った。
昨日は何で避けられたのかわからないけど、やっぱり龍牙は良い人だ。
ササッとネクタイをしめてくれて、襟を直してくれる。
ビクンッ!
「ふあぁッ…///」
また耳に手がぶつかって今度はさっき以上に反応してしまった。
「お、俺何もしてねぇよ!?」
「ごめ…耳弱くて…///」
「あぁ…それでさっき……いいか?これからはネクタイ出来なくても他の奴に頼むなよ?俺がやるから」
「うん///龍牙、ありがとう」
これが共学でちゃんと男女としてのやり取りだったら最高に良いのに。