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危険な相部屋
第4章 気まずい相部屋
拓海君は正面に立って私の制服の襟を立てる。
その時拓海君の手が耳に当たって私はそれに反応してしまった。
ビクンッ…
「ひゃッ///」
「え?奈緒、耳弱いのか?可愛い反応しやがって!うぇーい」
「やめっ…」
男の子に耳を触られるとこんなに反応するなんて思わなかった。
拓海君に執拗に耳を触られて、私は座り込んでいた。
座り込んでも拓海君はやめてくれなくて、拓海君は完全に私に覆いかぶさっている状態になっていた。
「おい!拓海何してんだよ!?」
「何って、奈緒のネクタイしめてやってんだろ」
「それの何処がネクタイしめてんだ!?襲ってるようにしか見えねぇよ!離せ!」
龍牙が来てくれて、拓海くんを引き離してくれた。
「ほら、奈緒も立てよ」
「うん…ありがとう…」
手を貸して立たせてくれる。
相変わらず目は合わせてくれないけど…
「なんだよ。龍牙、奈緒の事になると急にノリ悪くね?」
「おっさんに頼まれてるって何度も言ってるだろ!朝から体調も良くないんだからイジるなよ、奈緒行くぞ」
「うん?」
龍牙は突然私の手を引いて教室を出た。