この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
危険な相部屋
第1章 転校
「奈緒ちゃ…奈緒君!今日から奈緒君と同室の甥の龍牙だ」
「へ……あ///…若林奈緒(ワカバヤシ ナオ)です!よろしくお願いします…」
「おう!よろしく…ってすげぇ小せぇ!女子みたいだな!」
「龍牙!失礼な事を言うんじゃない!」
早速バレたのかと思った…。
すると、私が持っていた荷物の入った鞄を突然ヒョイっと取り上げられる。
「おっさん、ここからは俺が転校生案内するよ」
「そうか…龍牙、いいか?電話で言った通り奈緒君は私の大事な友人の御子息だから失礼のないようにな?」
「わかったって!ちゃんと面倒見るから心配すんなよ」
心細いけど、理事長先生とはここでお別れ…。
そういえば何で荷物持ってくれてるの!?
「あの!自分の荷物くらい自分で持つよ!」
「気にすんなよ、おっさんに聞いたけどお前体弱いんだろ?おっさんから無理させんなって言われてるから」
体弱いって事になってるんだ…
でも、その方が何かと都合が良いかも。
何かあれば具合い悪いとか、体弱いって事にして逃げ道作れるよね。