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危険な相部屋
第1章 転校


理事長先生も本当に良い人で、すごくお世話になったのでパパを怒らせるような事はしたくないし…


確かに理事長先生の言う通り、いくら容姿が女の子っぽいといってもまさか本当に女の子だなんて誰も思わない気がして来た。


そんなわけで…


次の日私は髪を短く切りに行って、男の子として学校に通う決心をした。


理事長先生の権限で学校生活での事は色々優遇してもらえるみたいだし…とことん優遇してもらおう!


そして入寮当日。


「奈緒ちゃん、寮は二人で一つの部屋なんだが奈緒ちゃんと同室はちょうど奈緒ちゃんと同じ歳の甥を同室にする事にしたから何でも頼るといい」

「私が女の子って事も知ってるんですか?」

「いや、かなり鈍感できっと気付かないから同室にしたんだ」

「え!?そんな理由ですか!?」

「それにもし気付かれた時はこっちサイドに引き入れる事も出来るからな」


なんか…心配になってきたんですけど…。


理事長先生と寮に向かっていると、後ろから声が聞こえた。


「アレ?おっさんじゃん!こんな所で何してんだ?」

「おぉ!龍牙(リュウガ)!」


声を掛けてきたのは…


背が高くて……めちゃくちゃタイプの男の子だった。


何この人…カッコ良過ぎる…。
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