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危険な相部屋
第9章 男の秘密



龍牙と寮に戻って早めのお夕飯を一緒に食べた。


「あれ!二人夕飯早くね?」


食べていると拓海君が急にやって来て私の肩に腕を乗せて隣に座った。


「拓海!あんまり奈緒にくっ付くなよ!」

「なーに妬いてんだ?俺、振られてるし逆にいいだろ?友達同士のスキンシップじゃん!」

「お前!奈緒以外にそんなにベタベタするタイプじゃないだろ!」

「こっわ!いくら相部屋だからって龍牙がそこまで言う事なくね?」


アレ?なんか、二人いつも仲良いのにあんまり雰囲気良くない…。


「あの、龍牙…俺平気だからさ…」

「ほら、言っただろ?…奈緒、俺諦めてないからな」


最後は耳元で私にしか聞こえないようにそう囁いた。

拓海君は、私の頭をポンポンと撫でて食事を取りに行った。


龍牙は拓海君の事で気が立ってしまったのか、部屋に戻ってから少し乱暴にキスをされた。


「ん……龍牙…怒ってるの?」

「……別に怒ってねぇし」

「怒ってるよ…さっき、龍牙がせっかくバレないように協力してくれてるのに拓海君の事平気って言ったからでしょ?」

「は!?違っ…そうじゃなくて!」

「?」

「何でもねぇよ…」


やっぱり男の子の気持ちって難しいなぁ。


「…もうこの話はやめた!それより、しばらくの間奈緒も大浴場入れる事になったから…」

「え!どうして!?」


龍牙は得意げに鍵を出した。


「罰則で風呂場の掃除当番になってるやつから預かった」

「わぁ!すごい!龍牙ありがとう!」

「昨日俺のせいで結局ほとんど入れなかったから」

「昨日のはその…龍牙が悪いわけじゃ…」


昨日…そういえば龍牙の…見ちゃったんだ。


急に恥ずかしくなって来ちゃった…。
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