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危険な相部屋
第11章 デート①
奈緒を土日にデートに誘ってしまった。
今まで女の子とデートなんて行ったことないくせに…
何処行けばいいんだ?
結局、俺は奈緒がいない間に最近微妙な関係になりつつある拓海の部屋に行って相談していた。
「デート!?龍牙が!?」
「なんだと!?いつ彼女出来たんだ!?まさか…奈緒と!?」
「ち、違う!女の子と…な」
「へぇ…龍牙って奈緒と出来てんのかと思った」
「そんなわけねぇだろ!」
「だったら俺と奈緒の仲邪魔すんなよな!まぁ、相手が女の子ならこのモテモテ拓海君がデートの相談に乗ってあげよう」
拓海はかなり得意げにそう言った。
そういえば拓海って彼女と何処か出掛けたとか聞いた事ないけど、意外と知らないところで経験積んでたんだな。
「いつ行くんだ?」
「次の土日」
「急だな!しかも、土日って泊まり!?すげぇハードル高いじゃん!キス以上の事とかすんの?」
すると、すかさず拓海と相部屋の相田(アイダ)が口を挟んだ。
「拓海、あんまり喋らない方がいいよ」
確信した。拓海も経験皆無だ。
拓海はまだ得意げに話している。
「キス以上の事をするくらい当たり前だったな…俺の経験から言うと、まず最初はラブホに行く」
「は?」
「それでヤッて、その後カラオケ行って自分のマイクで下の口から歌を奏でさせてやるんだ」
「拓海、やっぱり黙ろうか」
「エロ漫画の見過ぎだろ」
「この童貞共が!コレが大人のデートだ!」