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危険な相部屋
第11章 デート①
「あ、拓海。ごめん、俺童貞じゃないから。俺、外部(高校からこの学校に入学)だし中学の時普通に付き合ってた子とした事ある」
「何!?りゅ、龍牙!お前は」
「悪い…俺も、そのデートする子ともうヤッた」
「お前ら!盛りやがって!汚らわしい!」
「拓海って、顔悪くないのに色々残念だな」
「拓海に聞くだけ無駄だった…相田、デートすんのに良いところない?」
俺は拓海に聞くのを止めて相田に話を振った。
「そうだなぁ…」
「ちょっと待った!龍牙の中学の時からの親友は俺だ!俺が、相談に乗る!俺の彼女が出来た時のとっておきを龍牙に託そう!」
拓海はそう言って、自分のクローゼットを漁り始めた。
「コレは女子が絶対好きなやつだ」
そう言いながら出して来たのは某有名テーマパークのペアチケットだ。
「おお!くれんの!?」
「当たり前だよ、親友」
「すげぇ!」
「ついでに、ここのテーマパークのホテルも親父に言って押さえてやるよ」
ピッ
「あ、もしもし?今度の土曜日龍牙の為にホテル押さえて欲しいんだけど」
無駄に金持ちだった拓海が今日は輝いて見える。
拓海はケータイを切ると、ウインクをした。
「押さえたぞ」
「さすがホテル王の息子の拓海!なんでお前に彼女がいないか不思議だよ!」
俺と拓海は二人でかなり盛り上がっていた。
相田がチラッと何かを言っていたのは全く聞こえずに…