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危険な相部屋
第2章 男子寮
寮に到着すると、当たり前だけど周りは男子ばかりだった。
「そこが食堂で、その奥が大浴場な」
「大浴場!?お風呂共同なんだっけ?」
「あ?一応部屋にシャワーあるけど、大浴場は温泉出るし、サウナとか付いてるから風呂は大浴場行った方が良いんじゃね?」
「そうか…」
うぅ…設備最高に整いまくってる…男子校じゃなかったら絶対に大浴場行ってたぁ…毎日温泉入れるなんて羨ましい…。
「よー!龍牙!もしかして、その小さいの転校生!?」
男子がわらわらと集まってきた。
「オイ!“小さい”は禁句だ!こいつだって気にしてんだから言うなよ!」
龍牙はさっき自分で言ったくせに他の人に突然そう注意し始めた。
「なんだよ?っつーかそういう事龍牙が一番言いそうじゃね!?」
「うるせ!言ったから…なんか…すげぇ気にしてるっぽいし」
「え?そんなに気にしてないよ?」
「は?だってずっと俯いてんじゃねぇかよ!」
俯いてたのはバレないか心配だったからだったんだけど…気にしてると思ってたんだ。
「あー…寮とか初めてだから緊張しちゃって…」
「そうなのか?なんだ…あー!よかった!絶対初対面で嫌われたかと思った!」
「そういうんじゃないよ…///」
むしろ…すごく好みでずっとドキドキしてるんですけど…って、この状況で恋なんて絶対無理だけど。
「お二人さーん?いちゃいちゃするのは部屋でやってもらって良いですか?」
「いくら転校生が可愛い系男子って言っても手ぇ出すなよー?」
「バッ!?何言ってんだよ!俺は男に興味ないからな!奈緒!行くぞ!」
「う、うん…」
理事長先生の言う通り、誰も女の子だとは思ってないみたいだ。