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危険な相部屋
第2章 男子寮




なんとか部屋に到着して荷物の整理をする。


「荷物少ないな?」

「そ、そうかな?」


確かに少ないかも…女の子の物は全部理事長先生のお家に置いてきたし、服くらいしかない。

男の子の用の服代も全部理事長先生が出してくれた。

下着だってトランクスを買い込んで…って…しまった!

今日のパンツ普通にいつものパンツだ!


胸はサラシ巻いてるけど…どうにかして隠さないと。


部屋はベッドとクローゼットが各自1つずつあって同性同士で同室ならなんも不自由もない作りになっている。


荷物の整理をしてるいると、龍牙はベッドの上から私の事を観察するように眺めていた。


何か怪しいところあったかな…?


疑われてるんじゃないかとヒヤヒヤする。


「マジで服しかないじゃん!」

「服しかないよ!?」


あんまり突っ込まないでー!

「別にいいんだけど奈緒の荷物そんなに少ないと俺の荷物ばっかり散らかるぞ」

「いいよ、わた……俺!そういうの全然気にしないから!」

「まぁ、あんまり散らかさないように気をつけるよ。荷物片付いたら夕飯行こうぜ?」

「うんっ」


疑って見てたわけじゃないんだ…。


良かった。


龍牙は気さくで良い人だ。
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