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第33章 先輩の優しさ。

『結愛。ゴメンね..
気づいてあげられなくてゴメン...』


香奈は涙を零しながら言った。


「謝らなきゃいけないのは私だよ..
あの時、自分の事しか考えて無かった。

みんな心配してくれたのに..
私は自分から振り払った。

周りの人を傷つけてまで、
自分を守ろうとした私は最低だよ..」



『そんな事は考えないで！
香奈は逆に甘えるだけだったと思う。

周りに助けてもらうことしか
考えて無かったと思うんだ。

けど結愛は、みんなを巻き込むのが
嫌だったんでしょ？』



私はコクっと頷いた。
香奈は私を見ると、真剣な顔をした。