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お前は俺のxxx
第46章 花火デートは…
通りを歩いていると、声をかけられた。
『お?颯太!結愛ちゃん!』
呼ばれた方を向くと、そこは昨日の綿あめ屋さん。
颯太の地元の友達の奈津くんだった。
『なになに⁉︎2人の子供⁉︎』
奈津くんの突拍子のない言葉に
颯太は即答する。
『アホか。んな訳ねぇだろ迷子だ。』
『だよな〜!つーか、颯太がチビっこと一緒にいるとことかスゲぇ新鮮♪』
奈津くんがクスクスと笑っていると、イラっとした表情で颯太は顔を歪めた。
『奈津。テメェ..。
あ。奈津。綿あめよこせ。』
『はい?』
『ほらチビ。好きなの選べ。』
颯太がゆうまくんに声をかけると、そのまま好きなものを選ばせた。
ゆうまくんは嬉しそうに『これ♪』と、戦隊モノの絵が書いてある袋を指差した。
言われたものを奈津くんが取ってくれて、ゆうまくんに手渡した。
『奈津のおごりな。』
颯太は奈津くんを見て口元を吊り上げる。
『ちょ⁉︎マジかよ⁉︎』
『結愛にはタダで渡しただろ。
じゃあサンキューな。奈津。』
颯太はそう言って歩き出すと、ゆうまくんは奈津くんに『綿あめのお兄ちゃん、ありがとう♪』とちゃんとお礼を言っていた。
そして、肩車をしている颯太にも『お兄ちゃん。ありがとう♪』とお礼を言う。
「ゆうまくんは偉いねぇ♪
ちゃんとありがとうって言えるイイ子だね♪」
と私が声をかけると、エッヘンと言うように胸を張ってにっこり笑っていた。