この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
お前は俺のxxx
第50章 あの頃には…
私はベンチに腰を下ろすと、
膝を抱えて顔を伏せた。
屋上のドアが開く音が聞こえて、
私を呼ぶ声が聞こえた。
『結愛ちゃん。』
その声に振り返ると、碧先輩がニコっと笑って私の方へ歩いて来て隣に腰掛けた。
「碧先輩…。」
碧先輩は私を抱きしめると
優しく頭を撫でてくれた。
『結愛ちゃん。我慢しなくていいよ。
俺はいつでも結愛ちゃんの味方だって言ったでしょ?
ツラい時はツラいって言いな。』
碧先輩の優しさに、堪えていた涙が堰を切ったように溢れ出した。
「ぁぉ..碧..先輩...。私..どうし..て..」
『学校の奴らの様子が変なのは。
〝 朝倉 樹〟あいつのせいだよ。』
(樹..あいつが..何で...?)
『まこっさんが、カタは付けてくれたみたいだけど…。
あいつ。被害者面して、結愛ちゃんの悪いウワサ流して回ってる。』
(そんな…
だからみんなは…私を避けてるの…?)