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知代の性活
第6章 九月 身も心も濡れた夜
 知代は三度目の絶頂が襲ってくるのを感じた。
 一度絶頂した後の体はより敏感になり、次までの間隔が短くなることを、知代は経験から知っている。

 知代の股間から溢れたもので志穂のものまでをもびしょびしょに濡らし、知代は果てた。
 知代が果てた後も、志穂の責めは止まらなかった。
 より一層体を密着させ、お互いの舌を吸いながら、割れ目を擦り付けてくる。

 イっても終らない責めに、知代は我を忘れた。

「あんっ! あ、んっ! こんなこと…女の子同士なのに…あっ!」

 すっかり女の喘ぎ声で、知代は狂う。

「ん…っ、女の子同士はイヤ?」

 喘ぎながら問う志穂に、知代は首を振る。
 快感に涙が溢れ頬を濡らし、快感に溢れて股間が濡れる。

 知代は自らも腰を動かす。
 志穂の肩の上に顔を乗せるようにして、全てを志穂に委ねて知代は乱れる。

「また…イく…志穂さんっ…あんっ! イきそう…!」
「いいよ、知代ちゃん…私も…だよ…んっ! 一緒にイこう…」
「イく…イく…っ! ああっ、あああっ!」
「んあっ…! 私も…イくっ!」

 ビクビクとふたつの体が抱き合ったまま震える。
 知代は必死に志穂にしがみつき、志穂は抱きしめる。

 初めて女性と体を重ね、初めて体だけではなく、心まで満足するセックスを経験した。

 この夜を境に、知代の色気はまた増していくことになる。

 
 心地よい気だるさの中、胸に顔を寄せて眠る知代の頬を、志穂はそっと撫でる。
 大学時代の可愛い後輩を思い出しながら。


 志穂は、知代の心を許せる友人のひとりとなった。
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