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知代の性活
第7章 十月 愛をもって脱がされる
 数日後、和也と知代は、和也の部屋で向かい合った。
 今日は二人の他に誰もいない。

 知代は、義兄との関係を和也に打ち明けた。
 それで口でするのが苦手なのだ、と正直に話した。

 和也はショックを受けたようだが、その後で、知代を抱きしめた。

「…和也君が悦んでくれように、私、頑張るから」
「うん…ありがとう」

 二人は柔らかく唇を重ねる。

「やっぱり和也君も…その、あれを口でしてもらいたい、よね…?」
「うん、まあ…してもらいたい、かな」
「…うん」

 この口で。
 和也は指で知代の唇をなぞる。

 知代は小さく口を開き、その中に和也の指を咥える。

 指の先端を口に入れ、舌先で指先をくすぐる。
 舌を押し当て、指の腹を指先へ向けて動かし、また根元から指先へと、舌を往復させる。

 和也の指を性器に見立てた、擬似フェラチオ。
 それは、本当のフェラチオが出来ない知代の、精一杯の行為だった。

 そして、いつか─もしかしたら、この後すぐ─することになる行為への、心の準備をするためでもあった。

 知代は丁寧に、丹念に舌を指に絡める。

 指を根元まで口に含み、口内で舌を巻きつけるように動かす。
 少し頭を離して第一関節あたりまで口から抜けると、今度は吸いながら深く指を口の中へ。

 その知代の行為、知代の表情は、幼い顔に似合わず、官能的で艶っぽい。
 慈しむように、愛情を込めて、知代は和也の指を舌で愛撫する。

 知代の舌の感触に、和也はほとんど恍惚としながら、もしこれを指ではなくもっと違うところで感じることが出来たなら、と想像を膨らませる。

 和也の股間は、ズボンの上からでも分かるほど、パンパンに膨れ上がっている。
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