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知代の性活
第8章 十一月 全てを塞がれた夜
 温泉施設内の、大広間。
 時間が遅くなってしまったせいか、利用客は少ない。
 
 畳敷きの大広間は衝立でテーブルごとに仕切られている。
 何組かのグループが食事をしたり、テーブルに酒やつまみを並べ、楽しそうに過ごしている。

 料理の注文カウンターからいちばん離れた一角は、注文に不便なこともあり空いていた。
 知代は藤井達に、その隅のテーブルへと連れて行かれた。

 年下の野口が全員分の飲み物とつまみを注文しに行く。
 しばらくしてトレーいっぱいにグラスと皿を載せて戻ってきた。

 壁際に知代を座らせ、隣に岩田。藤井と野口は向かいに座る。
 酒を飲みながら食事をしている間、何度振り払っても岩田の手は知代の太ももを撫で続けた。

 ここまで連れ出されたものの、知代は食欲がなかった。
 口の中に男達の味が残っているような気がして、とても食事をする気になれない。
 ぼんやりする頭をはっきりさせようと、コーヒーをブラックのまま飲んだ。

 酒が入って調子がよくなった岩田は、知代の胸元へ手を伸ばす。

 ずっと太ももを撫でられているものの、さすがにここでそれ以上はされないだろうと、知代が油断している、そんな心の隙をつかれた。

「やめて下さい…」

 知代の抗議に耳も貸さず、浴衣の上から胸を揉まれる。
 藤井と野口はニヤニヤと、そんな知代を見ている。

 浴衣の生地を通して、岩田の手のひらに知代の乳首の感触。
 知代は裸の上に浴衣だけを着させられて大広間に連れて来られていた。

 興奮したか岩田は、知代の浴衣の前を開こうとしてくる。

「だ、だめ…やめて…っ!」

 胸元を押さえる手を振り解かれ、ほんの少しだけ、乳首が見えるくらい前が開かれる。
 その隙間に岩田は手を入れ、薄くも張りのある膨らみを手で楽しむ。
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