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知代の性活
第8章 十一月 全てを塞がれた夜
「やっぱり若い女の体はいいな。ウチの奥さんとは大違いだ」

 三十八歳になる岩田は、ふたつ年下の女性と結婚している。
 美人だと岩田自身も思っているが、その体には知代のような少女らしい瑞々しさはもうない。
 何より、知代のように裸を見られて恥らうような、そんな素振りはもう全く見せない。
 自らも快感を求め、積極的に岩田の体に舌を絡める妻を、岩田は嫌いではなかったが、知代のように恥じらい嫌がる少女というのは、また格別の味わいがあった。

 久々に味わう若い女の肌に岩田は酔った。
 藤井がかつて犯したことがある、というのが岩田を後押しする。

 犯せる美少女なんて最高じゃないかと言わんばかりに肩を抱き寄せ、浴衣の隙間に入れた手を熱心に動かしている。

 知代は身じろぎしてなんとか逃れようとするも、岩田と壁に挟まれて満足に抵抗することも出来ない。
 大きな声で助けを求めれば、とも思うが、この状況を見た人はどう思うだろうか。
 浴衣一枚で、わずかとはいえ胸をはだけさせているこんな姿を見られるのも嫌だった。

 岩田の手を掴み引き離そうとしても、ちっとも動いてくれなかった。
 むしろむきになったように、ぐいぐいと浴衣の中に手を差し込まれる。
 そのたびに浴衣の隙間が大きくなり、胸が蛍光灯の灯りの下に晒される。

 浴衣からはみ出た乳首を、藤井と野口に見せびらかすように指先で摘まれ、ピクリ、と体が震える。

 感じちゃだめ…そんな姿を見せたらさらに調子に乗って責められる…

 知代は目を閉じ、胸へ意識を集中し守りを固める。
 
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