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第11章 二月　性も根も果てるまで

「久しぶりだな」

　ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべて、新堂が部屋に入ってくる。

　八月の路上ライブで、新堂は知代を見た。
　突然のゲリラ豪雨に体を濡らし、下着を透けさせた知代を襲い、犯した。

　あれから数ヶ月。
　ライブの時に知代から手渡されたチラシには、知代のホームページのアドレスが書いてあり、家に帰って新堂はすぐにチェックした。
　さらに時間を置いていろいろ調べてみれば、コンパニオン姿で恥ずかしそうに佇んでいる知代の写真を見つけることが出来た。

　そして新堂は『ＡＭカフェ』の裏、『ＡＧカフェ』のサイトの常連でもある。
　
　ロリコンの新堂にとって、ライブに出演する少女の着替え姿はとても興奮するものだった。
　歌手を夢見る少女の年齢も様々で、中には小学生高学年、中学生の少女もいる。

　そしてさらに、有料会員の中でも、プレミアム会員と呼ばれるものだけが楽しめる、少女のセックス動画。
　ライブ出演を引き換えに、プロデューサーらしき男に抱かれる少女の姿は、新堂にとって、この上ないおかずになっていた。
　
　少女の中には、自分で知らないうちに動画を見られている者もいるだろう。
　だからこそリアルで、他では手に入らない貴重な動画だった。

　ある日、新堂はその動画の中に知代を見つけた。

　以前犯した時より、喘ぎ声が女っぽくなっている。
　感じて乱れる姿も、艶っぽい。

　相当犯されてきたな、と新堂は思い、もう一度知代の体を味わいたくなった。

　そこで、冬で観光客が少ないのをいいことに、この企画を思いつき、実行させた。
　ステージの出し物として、これから売れる歌手だから、と知代の出演を半ば強引に認めさせた。