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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 新堂は知代を再び抱え上げる。
 知代の尻を掴み、知代の手を首に回させる。

 そのままの姿勢で挿入され、知代は再び喘ぎ声を上げる。
 駅弁ファックという体位であったが、知代はもちろんそんな言葉は知らない。

 自らの体重で、奥深くまで貫かれ、必死に新堂の首にしがみついた。

「偉いじゃないか、自分でちゃんとイくって言うなんてな」
「あん…あんっ! あ、ううっ! あ、ん!」
「随分スケベ女になったんだな。嬉しいぞ」

 快感に負けて新堂の腕に回した腕が力を失いそうになる。
 足をも絡めて必死にしがみついた。

 しっかりしがみつけばその分、奥まで刺激が届くことを知った知代の体は、よりいっそうの快感を求めて、新堂の体を強く抱く。

 知代の頭が考えたことではなく、体がこうしたほうが気持ちよくなれる、というほうを選択していく。

 一度絶頂を迎え、さらに敏感になった知代の体は、すでに二度目の絶頂に向かって昇っている。
 
 知代が「イく!」と叫んだのと、新堂が性を放出したのが同時だった。

 抱きかかえられたまま差し込まれた新堂の肉棒を伝って、知代の中から溢れた精液が零れ落ちていく。
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