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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 横幅十メートルほどのステージの裏は、いくつかに仕切られていた。
 まずいちばん端に、音響を操作するPA卓。
 そこから板で仕切られて、イベントMCや知代をはじめとする出演者の控え室となっていた。

 ステージが見えなくてPAさん大丈夫なのかな、と思っていると、振り向いたPAと目があった。
 ステージの前に記録用のカメラが設置してあり、その映像をPA卓にあるモニターで見ることが出来るので大丈夫だ、と教えてくれた。
 むしろ客の目がないから、自由に飲み食いできるし煙草も吸えるし、こっちのほうがいいよ、と男は笑って言った。
 
 控え室は横幅一メートルほど。入り口のカーテンで中は隠せるものの、芝生の上に直接置かれた荷物置き用の小さなテーブルと折りたたみ椅子しかない。
 隣と仕切っている板もあまり厚くなく、話し声が聞こえそうだ。
 一応のプライベート空間として成り立っているものの、天井はなく、あくまで仮の控え室。漫画喫茶の個室に似ている。

 時間まではコテージにいて、出演直前になってここで待機するというような、そんな場所だった。

 ステージの裏側には一般客は入ってこない。
 持参した自分のマイクや配布するチラシをそこに置いて、知代は時間を待った。

 イベントスタート時に、出演者全員がステージに上がり、それぞれの出演時間の告知をした。
 ステージを降りた後、男達の様子をうかがうと、主催者の一人である新堂は、主催者テントの中で来場者と話し込んでいるし、中山や藤井は素人同然の地元自治体スタッフへの指示出しで忙しそうだ。

 今ならコテージに一人でいても大丈夫だろう。
 
 そう判断して、知代はいったんコテージの自室に戻ることにした。
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