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知代の性活
第14章 おまけ 性少女競艶
 知代のCDデビューが決まり、友人でもある志穂も喜んでくれた。

 志穂がお祝いパーティーを企画し、知代を招待した。

 会場となったのは、志穂が親友の真紀と住む、二人の部屋。
 オープンキッチンにつながった十畳の共用のリビングに、それぞれの個室があり、大学卒業後ずっと一緒に住んでいるという。

 三月末の、暖かい日。知代は、恋人の和也とともに、そこを訪れた。


「いらっしゃい」
「こんにちは、お邪魔します。これお土産です」

 知代は手にした紙袋を志穂に手渡す。
 料理教室の先生だという二人に満足してもらおうと、和也と二人で頭を悩ませて選んだお土産だった。

「わ、大きなマンゴー!」
「志穂さんも真紀さんもお料理教室の先生だっていうから…何にしようか悩んじゃって…
 結局、果物そのままになっちゃいました」
「ありがとね。冷やして後で食べましょ。さ、入って入って」

 志穂に促され、二人は部屋に入る。

「知代ちゃん久しぶり~! この子が知代ちゃんの彼氏君ね」

 前髪を切り揃え、後ろで結んだポニーテールの真紀が嬉しそうな声を上げる。

 はじめまして、と幾分恥ずかしそうに和也が頭を下げる。
 
 フローリングの上にい草のカーペットを敷き、ガラス製のテーブルがその上に置いてある。
 クッションに知代と和也が並んで座ると、もう一人、初めて会う少女が暖かいお茶を運んできてくれた。

「紹介するわね、私達の大学の後輩の英里ちゃん」
「沢田英里です」

 ペコリ、と頭を下げるショートカットの少女は、自分も女である知代が見惚れるほど可愛かった。

 志穂はかつて、真紀を人形のように可愛いと評し、英里をぬいぐるみのような可愛さ、と表現したことがある。
 
 知代も同じように、ふわふわして可愛い人だな、と思った。

 「ふわふわ」とは曖昧な表現だが、ニコニコと笑う英里の柔らかな雰囲気がそう知代に思わせた。
 三人の醸し出す、アットホームな心安らぐ空間が、その思いをさらに強くする。

 友人とは言え、年上の人の部屋なのに知代はすっかり寛ぎ、和也も徐々に緊張を解いていった。
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