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知代の性活
第2章 五月 徐々に感度を上げていく体
「どう、気持ちいい?」

 小さく首を振る知代。

「実はね、ずっと小さなおっぱいに興味があったんだ」
「え…?」
「ずっと知代ちゃんのおっぱいを見たいって思ってたんだ」

 知代は目を見開く。
 ずっと「貧乳」とからかわれていたのは、では性欲の裏返しだったのか。
  
 自分は小さな胸だから、男性の気を引かないだろうと思っていたこともあって、中山の言葉は知代にとって大きな衝撃だった。

 信じていたのに…いい人だと思っていたのに。
 そんなふうに見ていたなんて…

 裏切りに似た気持ちが充満して、知らず涙が流れた。

「…もう、やめて」
「もう少し」
「…んっ、も、もう…」
「分かったよ」

 中山の頭が胸から遠のく。

 これで解放される…

 そう考える知代に中山は「じゃあ今度は反対の胸ね」と言って、先程とは逆の胸に再び吸い付く。

「あ…っ! んんっ!」

 不意を打たれて、緊張を解いたところに再び始まった乳首への責めに、知代のガードが遅れた。

 そのわずかな時間に、胸から伝わる快感が、体中を駆け巡る。
 中山の頭を掴んで引き離そうとしても、知代の意思を裏切って、体には力が入らず、抱き寄せられるがまま、中山の顔に胸を押し付けるようにもたれてしまった。

 一段と強くなる快感。
 知代は胸に中山の頭を強く抱き、それに耐えるしかなかった。

 どのくらいそうされていただろうか。

 エレベーターの扉が開く音がして、中山はさっと体を離すと、知代のサマーセーターを下げ胸を隠した。
 直後に食事に出ていた社員が戻ってきた。

 もう話は済みましたから、という中山に社員は笑って手を振って自分のデスクに座る。

 知代は何とか笑顔を作り、挨拶をして会社を後にした。
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