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知代の性活
第4章 七月 少年達の果てない性欲
 和也の両親は共働きで、今日は二人ともいなかった。
 雄二が気を使って、知代に飲み物を持ってきてくれた。

 雄二の部屋には、他に二人の男子がいた。

 一人は、雄二と同じく、大人しそうな少年。
 もう一人は、生意気そうな活発そうな、そんな少年。

 雄二が率先して準備をし、勉強会が始まった。

 少年達はTシャツにハーフパンツという、暑い季節らしい格好をしていた。
 知代は、涼しげな水色の、前ボタンのワンピース。
 丈は足首まであるが、薄手のワンピースは日差しから足を守ってくれて、見た目よりもずっと涼しい。

 しばらく勉強に熱中しているうちに、少年達の目が、ちらちらと自分の胸元に注がれているのに気が付いた。

 暑かったので、上のほうのボタンを空けていた。
 机に前かがみに、身を乗り出して少年達の宿題をチェックするたび、胸元が開き、知代の薄い胸と、それを包むブラジャーが見えてしまっていた。

 知代がさりげなく、胸元を押さえると、生意気そうな少年が話しかけてきた。

「お姉さんはさ、雄二のお兄さんと付き合ってるんでしょ?」
「え、うん。そうよ」
「さっきまで一緒にいたんだよね」
「うん」
「セックスしてたの?」
「え?」

 いきなりな発言に、知代は目を丸くする。

 良平君、と雄二が咎めるような声を出す。

 良平と呼ばれた少年は、知代の胸元が開いていたのは、和也とセックスをした後、服を着直したからだ、と思ったらしい。

 和也と知代は、まだキスしかしていない。
 
「ねえ、セックスしてたの? それともお姉さんは処女?」

 良平はしつこく聞いてくる。
 
「ね、そんな話はやめて、宿題しよ」
「やだ。セックスしてたかどうか教えてくれないとやんない」
「…え」
「してたの?」

 知代は何とか気を取り直して、大人の対応を心がけた。
 慌てたりしたら、つけ込まれる。

 この数ヶ月で、知代が学んだことだ。
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