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知代の性活
第5章 八月 初めて喉を通る感触
「うぅ…ん、はぁ、ん…」

 両手を封じられたまま、体をくねらせる。
 先程までの逃げようとする動きとは違う動きを、新堂は敏感に感じ取り、乳首への責めを開始する。

「あっ…!」

 知代の口から喘ぎが漏れた。

 ちゅうちゅうと、わざと音を立てて乳首を吸う。
 舌はねっとりと知代の乳首に絡みつく。

 今までに経験したことのない、ねちねちとした責めに、知代の体は翻弄された。
 藤井は女慣れしていたが、若い分、直線的だったし、雄二達少年三人は、女を悦ばせるテクニックをまだ持たず、知代を絶頂に導くには至らなかった。

 初めての屋外プレイを強いられ、抵抗を続ける知代の、その力が弱まってきた。

「あ、んん…いや、いやぁ…」

 腰がいやらしくうねる。
 拒否の声を出すのは、理性が残っているからか、屋外で胸を曝け出している羞恥からか。

 新堂は知代の手を戒めていた手を離し、その手も胸への責めに加わらせる。
 しつこく胸を吸いつつ、左手も胸を掴み、ブラのカップ上側から乳首をつまみ出す。

「あぅ…く、ん…んぁ…」

 まだ処女のような喘ぎ声を漏らす知代に、新堂はさらに昂ぶり、責めを続ける。

 自由になった知代の両手が、新堂の肩を押し返そうともがく。

 まだ抵抗するか、と新堂はさらに責めを強くする。

 雨の音と電車の走行音、乳首をこねる舌の湿った音に、知代の喘ぐ声。

 知代の膝が力を失くしたようにブルブルと震えだす。
 胸に吸い付く新堂の頭を抱えるようにして体を支える。

 もう快感を止める術がなかった。
 執拗に執拗に、胸を責められ、ついに屈した。

「ああ…っ! ふ…ん…っ…あっあ、あ…っ!」

 自ら押し付けるように新堂の頭を強く抱え込み、知代は絶頂した。

 胸への責めだけで知代は絶頂まで導かれた。

 それほど巧みな新堂の責めだった。

 そして、もうひとつ。
 少年達に絶頂に導かれなかった知代の体は、知代本人も気付かないまま、満足を求めていた。

 あれからやっと、性の責めを受けられて、体は悦んでいた、のかもしれない。
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