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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第5章 予兆
また、この季節がやってきた。
雷の鳴る季節。
ママの命日。
2年前はあたしまで事故に合ってしまって海斗はもちろん、パパや清瀬家の皆さん、そしてすみれさんや恭介さん等、たくさんの人に心配をかけてしまった。
もう、2年も経つのか。
そう、2年だ。
ようするにあたしと海斗の関係も、この夏で2年になった。
早いなぁ。
目の前のママのお墓に手を合わせながら語りかける。
ママ、いつも見守ってくれてありがとう。
あたし、今とっても幸せだよ。
もう前みたいに雷も雨も恐くない。
少しドキッとしてしまう事はあるけど、前みたいに取り乱したりはしなくなった。
それでも海斗は心配みたいで、雷が鳴ると真っ先にあたしの所に来る。
仕事で家にいない時は電話。