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キミといる場所
第5章 秘密の番号
午前中いっぱいCADに向かい、
寄り目になりそうになって時計を見た。
お昼をずいぶんと過ぎていた。

ランチにあったかメニューがあるといいなぁ…と
cocoliのドアを開けた。

おかっぱ巨乳さんがカウンターにいる。
ランチタイムも終わりかけだが、
空席はカウンターのみだったので、
仕方なくおかっぱさんの隣に腰をおろす。

「いらっしゃいませ、寒いですね」

長谷川くんがお水を置いてくれる。
グラスを持つ指先が、
男性とは思えないほどしなやかで美しく、
今朝の恥ずべき夢を思い出してしまった。

「あ、髪、切りました?」

さすがだね、気づいてくれた。
でも今の私はとっても破廉恥な目でキミを見てしまうから、
もう放っておいてくれていいのだよ。
顔が赤くなるのがわかって更に恥ずかしい。

「似合ってます」

顔を近づけてそう言われ、
全毛穴が開くのがわかる。
恥ずかしいー!

「なにかあったかいのください」

とだけ言って、スマホのメールチェックをするふりをする。

そのやり取りを見ていたおかっぱさんが、
甘えたような口調で

「ねぇ、だからぁ、LINEのやり取りでもいいでしょお?」

「僕ね、そーゆうのやらないんですよ。
未だに伝書鳩飛ばしてるような人ですから」

ぷぷっ…。
思わず吹いたらおかっぱさんに睨まれた。

「えー?それなら私がやり方教えるしー」

どうやら長谷川くんに電話番号を教えてくれとねだっているらしい。

手のひらに書かれた感触を思い出し、
右手でそっと左手を包んだ。


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