この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
キミといる場所
第10章 蜜熱
ほんの数秒、
唇の先と先がふれあう程度の短いキス。

熱のせいで潤んだ瞳の長谷川くんが
つかんだ手に少しチカラを入れてささやく。

「もいっかい…」

吸い込まれるように再び唇を落とす。

互いを優しく吸いあい
しっかりと重なりあった唇が開く。
熱い舌先が滑り込んできた。
私の舌はそれに自然に応え、
緩くゆっくりと絡ませる。
吐息が熱い。

熱のせい?

私はハッとしてカラダを起こした。

「…もっと、したいよ…」

つかまれた反対の手で唇を押さえ、

「ダメ、熱が上がっちゃう」

そう言うと、ちぇ…と拗ねて目を閉じる。
しばらくすると寝息が聞こえ、
つないだ手のチカラが抜けた。


キス、してしまった!

まるでファーストキスの時のように
速まった鼓動がおさまらない。
今ここに日記帳があったら、
乙女チックなポエムでも書いてしまいそう!

嫌悪感なんて1ミリもなかった。
むしろ『もいっかい』の言葉に、
はしたなくも飛びついたくらいだ。

ドキドキは心臓から全身に拡がり、
下半身の奥の方がキュッとするのを感じた。

長谷川くんがほしい。

もしもこんな状態でなかったら、
そのまま自然に彼にカラダを預けられただろう。

大丈夫。
恐くなかったよ、私。

安堵感とキスの余韻に涙ぐみそうになりながら、
つないだ手をしっかりと握りなおした。

/59ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ