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キミといる場所
第10章 蜜熱
恋人として付き合いだしたら
絶対にくるその時。
ちゃんと話さなきゃ。

「私たちがね、付き合うとなったら、えーと…」

「セックスのこと?」

わ!長谷川くんからそんなダイレクトな言葉!

「そそそその通りでございます」

大赤面する私を見て、
とびきりの優しい顔をした。

「無理強いするつもりはない…つもり」

「うん…でも私も、何がなんでも拒むつもりはない」

「いいの?」

「こないだみたいに…いきなりとか…は、ちょっと恐い」

「ごめん…」

「違うの。あの時のね、後ろから腕を掴まれたりっていうのはね…事件の時の…」

「いいよ、言わなくて」

「うん…」

今度は長谷川くんが顔を赤らめてうつむきながら

「でも…俺も一応男なんで…そういう気分になっちゃう時もあるから」

「わかってるから、無理しないでほしいの」

「イヤだったら、イヤ!って言ってね」

「うん」

ふたりして真っ赤になって向き合う光景。
なんだか笑っちゃうけど、ちゃんと話せた。

「したくない訳じゃ…ないんだよ…」

「ん?」

「昨日だって…」

あなたのキスにカラダが疼いた。

「ここに来て」

優しく手を引かれた。
長谷川くんの隣に腰かける。
みんなが憧れる美しい顔が、
私だけを見つめている。

「試してみる?」

まつげに唇が触れる。
頬に、鼻先に…。
そして耳許に…。

「俺も、菜緒さんが、大好き」

やっと聞けた。

私は彼が好き。
彼も私の事が好き。
例えようのない幸福感に包まれて、
私は長谷川くんにもたれかかった。

3度目のキスは、お互いを慈しむような深い深いキス。
唇と、柔らかな舌先と、甘い吐息と…
すべてが絡み合って心を潤していくようなそんなキス。

「…菜緒さんが…ほしい」

長谷川くんの切ない囁きで、
私たちはベッドに沈んだ。
首筋に唇が落ちてくる。

「…あ」

思わず甘い声が漏れた。

ねぇ長谷川くん…私も長谷川くんがほしいよ。
そっと彼の背中に腕を回した。
その時。


ピンポーン!

はい?

「ハルー!」

その声を聞いて、二人同時に飛び起きた。

「貴子叔母ちゃんですよー!生きてるーー!?」

なんというタイミング!

「ちぇーっ」

拗ねた顔になった長谷川くんは、
ノロノロとカラダを起こし、
インターホンに返事をした。

「ちょー生きてる!」



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