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第12章 キミといる場所

横たわった私の衣服を一枚ずつ丁寧に脱がせた長谷川くんは
最後に自分の着ていたシャツのボタンをゆっくりとはずした。

肩先からデコルテ、
首筋の男性らしいラインをそっと撫でる。
美しく整った顔立ち。
優しい口許に指で触れた。

途端にキスの雨が降ってくる。
唇に、首筋に、胸元に。

太ももからわき腹を上下していた長い指先が、
背中に回って下着をはずす。
そのまま私の乳房を手のひらで包み
唇を近づけた。
室温に触れた先端はもうすでに彼の味見を待ち、
硬く尖っている。

「あ…」

クチに含まれ転がさせた乳首から、
甘い疼きが全身に拡がった。
ビクンと背中を逸らせた私に長谷川くんが聞く。

「感じる？」

脇へ流れた乳房のたわみを、
すくうように揉まれながら私は答える。

「…感じ…る」

再び先端を吸われながら、
拡がる疼きが一点めがけて落ちていくのを感じていた。
太ももを擦り合わせ、膝が立つ。
足先にチカラが入り、シーツと擦れる音がする。