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キミといる場所
第2章 cafe cocoli
・長谷川さんの下の名前は「春樹」

・身長は182センチ、体重は最近計ってないからわからない

・元金融マン

・趣味は読書と映画鑑賞

・読書はミステリー、映画は単館系

・お酒は飲めるが今はお店が忙しくて飲んでる暇がない

・好きな女性のタイプは好きになった人

・現在彼女なし

オープン以来あしげく通っている花穂ちゃんからの長谷川情報は、
もれなく毎日更新される。

「でね、あのお団子店員さんは叔母さんなんですってー」

はい、また更新。

「ふーん、叔母さんにしては若いよね」

「お母さんの年の離れた妹さんなんですって。41歳だそうですよー」

整った顔立ちのお団子さんは血縁者か。
美形家系なんだな。

「へーえ。それで、頼んでた資料、印刷できたの?」

「あ、いけない!すぐやりまーす」


初日のランチ以来、私はcocoliに顔を出していない。
徹夜物件が着工し、ランチタイムの待ち時間を惜しむほどに忙しかったのだ。

五穀米と豆腐ハンバーグのプレート。
付け合わせのセロリとニンジンピクルスの味を思い出し、
今日はディナータイムに行ってみようかな…なんて思った。


「こんばんは」

施主さんから呼び出しがあったり、帰社したら来客があったりで、
結局今日も事務所の鍵閉めは私がすることになった。
cocoliのドアを開けたのは20時を回った頃。

「いらっしゃいませ」

カウンターには長谷川くん一人だった。
綺麗な顔がクシャっと崩れて笑顔になる。

「ごはん、食べられますか?」

21時の閉店なので、ラストオーダーに間に合うだろうか。

長谷川くんは困ったような申し訳なさそうな顔をして

「ごめんなさい、ディナーメニューはないんです」

ペコリと頭を下げた。
あらま…。
メニューには、パンケーキやホットサンドのような軽食しかない。

店内にいた帰宅途中らしきーサラリーマンが出ていくと、客は私ひとりになった。

「すみません…夜は僕ひとりなんでディナーは出せなくて…」

「いいのいいの、じゃあコーヒー飲んでこうかな」

言葉に反してお腹がぐぅと鳴った。
なんてタイミングだよ、恥ずかしい!
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