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キミといる場所
第2章 cafe cocoli
有り合わせでよければ…
と、長谷川くんが手早く作ってくれたのは
五穀米おにぎり、グリルソーセージ、海草サラダ。
ううう、美味い。

「ねぇねぇ、このソーセージに乗ってるピクルス!」

刻んである玉ねぎとキュウリのピクルスがめちゃくちゃ美味い。
こないだのセロリとニンジンもそうだけど、
瓶ごと抱えて食べたいほど美味しいったらない。

「気に入りました?」

「うんうん!」

「それは貴子さんの手作りなんです。あ、もう一人のスタッフなんですけど」

「あ、叔母さんなんでしょ?花穂ちゃんに聞いたよ」

「経費削減のため家内制手工業なんですよ」

笑いながら刻んでいないピクルスを、別皿に出してくれた。

「ありがとう!美味しい!」

「貴子さんに伝えておきます」

嬉しそうだ。
私も嬉しい、野菜不足なもんで。

「花穂ちゃん、毎日通ってるけど仕事の邪魔してない?」

「元気ですよねぇ。若いなぁって羨ましくなりますよ」

若いって…長谷川くんだって充分若いのに。
おじさんみたいな口調がおかしい。

「花穂ちゃんも長谷川くんも、
私からしたらおんなじぐらいの若さを感じるよ」

「そんな…ボクもアラサーですから」

「三十路山をとうに越えましたからね、ワタクシ」

「小宮山さんから菜緒さんの年齢聞いて驚きました。
僕とそう変わらないと思ってたんで」

若いと誉められることより、
名前の方で呼ばれたことになんだかちょっとドキリとした。

「あ、小宮山さんが呼んでるからつい…」

「いーのいーの、
32歳の菜緒さんは満腹だしお世辞でも嬉しかったからなんでも許す」

「お世辞じゃないんだけどなぁ…」

その呟きは聞こえないふりをした。
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