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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
頬に流れた涙を唇で吸い取られる。
「海斗、あたしのこと嫌いにならない?」
「なる訳ないだろ。莉愛菜しか見てないんだから。」
昔言ったような言葉を言うと、同じような言葉が帰ってくる。
本当に覚えていてくれた事が嬉しかった。
あたしの初恋は、時を経て叶ったんだ。
あの時はお互いまだ小さくて、恋とかよくわからなかったけど。
あたしの甘くて淡い初めての恋。
その中で芽生えた願い事。
時を経て、いつかきっと叶うと確信した七夕の夜。
愛しいあなたが、昔も今もあたしの傍にいてくれるから。
離れていた時間が嘘のように、その頃と今のあたし達が繋がっていく。
愛しい人の唇にそっとキスをする。
そっとそれに答えながら抱きしめ返してくれる手も愛しい。
来年も、その次もずっとずっと
この綺麗な星が流れる河をあなたと見つめてるって確信した。
あなたとの、未来が見えた
【END】