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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第6章 願い事~海斗~
気持ちよく寝ていると、ふとした違和感を覚えて目が覚めた。
いつも隣で寝ている柔らかく白い肌を抱き寄せようとする手が空を切った。
俺はまだ半分意識は夢の中。
それでも手は自分の隣にあるはずの温もりを無意識に探していた。
いない。
そこにあるはずの温もりが無い事を理解した身体は急速に覚醒する。
目を開けると、その違和感は現実のものになる。
「莉愛菜…?」
愛しい人の名前を呼ぶ。
だが、それに答えるのは沈黙ばかり。
頭を動かして、部屋を見渡すも気配がない。
トイレか?
喉が渇いたのか?
どれも違う気がする。
隣にあるはずの温もりは、跡形も無く消えていたのだから…
俺の愛しい人は、いつも俺が寝てる間に姿を消す。