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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第6章 願い事~海斗~
わかってる。
俺より早く起きて、朝の支度をして俺を起こす。
それも仕事だ。
でも、今はまだ真夜中。
起きるには早すぎる時間。
こういう時に目覚めて隣に莉愛菜がいないのは、俺にはとても耐えられない。
だからいつも俺は莉愛菜を探す。
いつも近くにはいるんだけど、見つけるとそれだけでとても安心している自分がいるんだ。
莉愛菜は今まで、いろいろな事があって。
それは全て俺が目を離している時、俺が傍にいられない時に限って起こった。
だからなのか、いるはずの姿が見えなくなるととても不安になる。
いや、違う。
莉愛菜に起こった事だけが理由じゃない。
ただ俺が、莉愛菜無しではいられなくなっているだけのことだな。
いつでも莉愛菜の存在を感じられないと嫌なんだ。
どこにいても繋がっていたい。
こんな風に思えるのは、
きっと…嫌、絶対
この先も莉愛菜ただ一人だけだ