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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第1章 幸せなひととき
「大丈夫です。
さっきすぐに冷やしましたから。
これくらいなら明日には赤み引いてますよ。」
あたしは大丈夫だと笑顔で言う。
「痛くないか?
染みたりしていないか?」
それでも心配そうな顔を隠さない海斗は、徐に席を立ってどこかに消えた。
どうしたんだろう?
あたしは海斗を追いかける。
すると海斗はキッチンにいた。
「海斗?」
何してるんだろうと思い問いかける。
海斗はそれには答えず冷蔵庫を漁っている。
そして取りだしたのは保冷剤。
「こういう時、何で冷やせばいいのかよくわからないが、冷えればいいんだろ?
これでもう少し冷やせ。」
そう言って、保冷剤をタオルに包んで指に当ててくれた。
そしてその手を壊れ物を扱うかのように優しく包んだ。