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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~



「そ、そんなの言わないわよ!」

意地っ張りなすみれは視線を逸らそうとするけど、俺はそれをさせない。

ただ静かにすみれの綺麗な瞳を見つめる。

対するすみれは睨むように俺を見つめているけど。


見つめれば、本心が見える。

さぁ、すみれの本心は?


睨むように見てきていたすみれから少しずつ力が抜けて、それと同時に眉を下げた。

少し困ったように見つめてくる。

だから俺は抱きしめた腕に力を込めた。

そして愛しいキミにそっと笑いかける。


「すみれ、好きだよ。」


俺の言葉に一瞬目を見開いたすみれは、少し瞼を伏せてから再び俺と視線を合わせた。


「あたしも、恭介が好き。
いつも想ってる。」


すみれの言葉には、俺の心に温もりをくれる力がある。


すみれの潤んだ瞳の中に、幸せそうな俺の顔が見える。


見つめ合うって、やっぱりとても大事な事だな。

抱き合って繋がって、最後に見つめ合うのはすみれを感じたいから。


だけど、たまにはこうやって静かなひと時の中で見つめ合うのもいいもんだな。



年の割に大人っぽくて、強気で意地っ張りで素直じゃないキミの

たった一つの本心が見える



見つめ合う事


それは


俺の可愛い彼女を素直にさせるための魔法





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