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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~


「あんな二人を見てたら、俺ももっとすみれと愛し合いたいって思ったんだ。」

俺が囁いた途端、耳まで真っ赤になるすみれ。

普段じゃ絶対見る事の出来ない仕草に胸が熱くなる。


すみれはね、こんな風に女の子らしいところもあるんだよ?

仕事中は気を張ってるし、友人でもある後輩の莉愛菜ちゃんは可愛い妹みたいで守ってあげたくなっちゃうんだって。

だからいつもお姉さんみたいで大人びて見られるすみれだけど。

こんな可愛く照れちゃったりもするんだ。

まぁ、これは俺だけが知ってればいいことだけど。

「ちょ、っちょっと!恭介、いきなり変な事言わないでよ!」

ポカポカと俺の胸を叩いて講義する。

「変な事なんて言ってないよ?
俺はいつだってすみれの事想ってるし。」

更に言葉を紡ぐとピタッと動きが止まった。

すみれは気が強くて、すぐに素直になってくれないけど、そこがまた可愛いんだ。

「すみれ?」

俯いたままのすみれの顎に指を掛けて上を向かせる。

真っ赤な顔したすみれ。

「すみれは?俺の事想ってくれないの?」

その瞳を見つめて問いかけると、瞳が揺らめいた。

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