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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第9章 ♡chocolateより甘く蕩けて~海斗&莉愛菜~
「よし出来た!!」
キッチンに香る甘い香り。
綺麗に出来て大満足な私は、とりあえず味見を兼ねて一口頬張る。
「…うん。これなら大丈夫かな?」
同じ四角に切り分けられた生チョコレート。
それとフォンダンショコラ。
甘い物があまり好きではない海斗の為に、甘さ控えめ。
それに海斗の好きなブランデーを少し入れて大人の味にしてみたら正解だった。
きっとこれなら甘いの苦手な海斗も食べてくれるんじゃないかな?
美味しそうに食べてくれる海斗を想いながら、心をこめてラッピングをする。
海斗、喜んでくれますように…。
今日はバレンタインデー。
この国では女性が意中の男性にチョコをあげるという、どこかの会社の思惑で生まれたというイベントを今でも皆が楽しんでる。
最近では友チョコとか、とってもラフなものも増えてて更に気軽になったみたい。
私も海斗に手作りチョコをプレゼント。
準備も出来たし、あとは海斗の帰りを待つだけ。