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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第2章 ♡デザートはいかが?
カチャカチャ――――
水の流れる音、皿と皿が擦れあう音。
今は夕飯後
あたしはキッチンで夕飯の後片付けの真っ最中だ。
手際良くお皿を洗っていく。
今日の夕飯は和食だった。
焼き魚に煮物、お浸しと厚焼き卵、それにご飯とお味噌汁。
今日も海斗は全部綺麗に食べてくれた。
あたしは嬉しくなって思わず笑みが零れる。
すると
ギュッ――――――
後ろから抱きつかれた。
「海斗?」
ちょっと振り返るとすぐ近くにある顔。
海斗はいつものようにあたしの首筋に顔を埋めて深呼吸。
「か、海斗。あたしまだお風呂入ってないから。」
今日はたくさん働いて動いたから、あんまり匂いを嗅がれると恥ずかしい。
「いい匂いだ。」
海斗はまったく気にしてないようだけれど……