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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第3章 熱~海斗~
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海斗が倒れて帰って来てから2日。
海斗はずっと仕事を休んでいた。
あたしは付きっきりで看病。
今はもう微熱程度に下がってきて、寝ていても苦しそうではない。
服を着替えるのを手伝って、身体を拭いてあげた。
「海斗、佐々木さんが薬持ってきてくれたからごはん食べよ?」
さっき、海斗が寝ている時に佐々木さんが様子を見に来てくれて、『りーちゃんの看病で、坊ちゃんももう大丈夫だ』って言ってくれた。
あたしはキッチンからアツアツのお粥を持ってきてベッドに置いた。
「たくさん食べて、早く元気になってね。」
そう言って、蓋を開けてスプーンを海斗に差し出す。
けど、受け取らない海斗。
「海斗?
お腹すいてないの?」
あたしが聞くと、黙って首を振った。
あたしは首を傾げる。
「じゃぁ、ゆっくりでいいから食べよ?
薬飲まなきゃいけないしね。」