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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第3章 熱~海斗~
何もできないかもしれない。
でも、海斗があたしに傍にいて欲しいと思ってくれるならあたしは傍にいる。
風邪をひいて心細い海斗に思いっきり甘えさせてあげる
あんな可愛い海斗、他の人に見せたくない。
海斗はまた更にあたしを強く抱きしめる。
「海斗、甘えんぼだね。」
あたしは海斗の頭を撫でた。
いつもは俺様な発言が多いのに、今日は
「嫌か?」
なんて聞いてくるから拍子抜けしてしまう。
少し不安げに見上げる海斗に微笑んで
「嫌じゃないよ。
どんな海斗も大好き。」
と言うと、海斗は目線をあたしから逸らして首筋に顔を埋めた。
チラッと見える海斗の横顔が赤くて。
「海斗、今日とっても可愛い。」
あたしが笑いを堪えながら言ったらまた拗ねた海斗はぼそっと呟いた。
「俺が、回復したら覚えてろよ。」
そして、その言葉通り数日後
あたしは海斗に朝まで翻弄された。
【END】