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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第3章 熱~海斗~


海斗の胸を押すと、ちょっと拗ねた顔で見つめられた。

「あたし、なんでベッドに?」

「莉愛菜が寝てたから。
寝るなら俺の横で寝ろ。」

そう言ってあたしの首筋に顔を埋めていつものように深呼吸。

「海斗、もう熱は大丈夫?
喉とか痛くない?」

額に手を当てると、あまり熱さは感じなくてホッとした。

「もう大丈夫だ。
心配したか?」

あたしの頭を撫でながら聞くから、安心して何故か涙が出そう。

「心配した。
どうしようかと思った。」

そんなあたしを見て優しく笑う海斗。

「莉愛菜が傍にいてくれて良かった。」

海斗の言葉が不安だったあたしの心に染み込んでいく。

「ずっと傍にいてくれてありがとう。」

海斗の言葉で心が温かくなっていく。

言葉にすると涙が溢れてしまうそうだから、あたしは海斗に笑顔を返した。


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