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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
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お屋敷内、談話室にて。
「りあな~。何してんの~?」
「がっこうのしゅくだい。」
「あ、おれもしゅくだいあった!!
いっしょにしていい?」
「いいよっ。
みらいくんも、いっしょにしゅくだいしよ。」
テーブルの上のものを少しどかして、隣に海來君の場所を作ってあげると、海來君はドリルのようなものを持ってそこに座った。
「みらいくんドリルやるの?」
「うん、そうだよ~。漢字ドリル~。」
そう言ってペンを走らせ始めた海來君の様子をじっと見る。
とても難しそうな漢字を一生懸命書いていた。
「なにそれ、りあなぜんぜんよめないよ。」
「そりゃそうだよ。これ、2年生のドリルだよ?
りあなはまだ1年生じゃん。」
「そっか!」
「そうだよ~。りあなも2年生になったらやるんだよ。」