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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第5章 願い事~莉愛菜~
「むずかしそう…」
「へーきだよ。おれみたいにがんばればりあなもできるよ!」
「うんっ!わかった。りあなもみらいくんみたいにがんばるねっ!」
二人でニコニコと笑いあって、またお互いの宿題に戻った。
あたしは目の前にある学校から持って来た紙とにらめっこ。
「りあいなはしゅくだい何してるの?」
突然海來君に聞かれて戸惑うあたし。
まだこれは見られたらいけない!!
一番最初に海來君に見られてはいけないのだ!!
「な、ないしょだよ。」
「え~。おしえてよ。なんでかくしてんの?」
「まだできてないからだめなの!
できたら見せてあげるね。」
「わかった~。
やくそくだよっ!」
そしてあたしはまたその紙とにらめっこ。
何か足りない気がする。
そうだ、ここをもっとこうしよう!
こっちにはこれを書こう!
あっという間にあたしの周りはカラフルな色鉛筆だらけになった。