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第14章 お互いの気持ち

舞奈はポロポロと涙を流しながら、大河に叫ぶ。

お互い求めていた相手にやっと出会えた。

それはこの広い世界でなんて奇跡なのだろうと思う。

大河は舞奈の涙を拭いながら、目を合わせ優しく微笑む。

「何度でも言うよ。舞奈、君はもう僕だけのものだ。君が他の誰かに気持ちがいっても、また僕に振り向かせて、絶対に離さない…愛してるよ…」

まだ、出会って１ヶ月とちょっと。付き合って一週間。本来ならば、そんな短い間期間で使う言葉ではないのかも知れない。

けれど、その言葉は舞奈の体、心に素直に浸透する。

(あ………)

舞奈は今まで感じた事が無いくらいに、全てが満たされ、心が軽くなるのを感じた。

(愛されるって、こんなに気持ち良いんだ…)

舞奈は、涙を流しながら、それでも微笑んだ。

「大河、先生。私ももう誰にも先生を譲る気はありません。…私も、愛してます…」

その言葉に、大河は少し目を見張った後、とても幸せそうに微笑み、舞奈に口付けする。

二人はお互いに抱き締めあい、長いキスを交わした。