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その瞳に…
第20章 戻ってきた日常
舞奈は、窓から流れる景色を眺めながら、由美に話しかける。

「ねぇ、由美ちゃん」

「なに?」

舞奈は、視線をそのままにし、話し始めた。

「私さ、家族も仲がいいし、こうやって、心配してくれる従兄弟もいて、友達だって、そんなに多くはないけど、ちゃんといて、凄く幸せ何だと思う…」

由美は、舞奈の言葉を前を向いたまま、無言で聞いた。

「でもね、前にも話したかもだけど、ずっと、心と体にポッカリ穴が空いた気持ちだった…」

「うん」

「それがね、先生に会って、抱かれたら、全部が一辺に埋まったの」

舞奈は、窓にコツンと顔をあて、少しはにかむ。

「きっと、先生と会ってなかったら、昨日の事も怖くて、学校になんか行けなかったと思う。先生がいてくれるだけで、強くなれた気がするんだ」

舞奈は、自分の今の気持ちを素直に由美に告げる。

由美はそんな舞奈をちゃかす事なく、真剣に聞いていた。

「私、贅沢者だよね」

そな問いに、由美はクスリと笑いながら答える。

「かなり、ね。でも、それでいいんじゃない」

舞奈は、由美の言葉にそっかな?ときく。

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