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第20章 戻ってきた日常

舞奈の心境を察してか、由美は、んふふ～と楽しそうに笑いながら、ハンドルを切る。

「とりあえず、ファミレスでも寄って、御飯食べてから荷物とりにいこっか」

そう言う由美に、舞奈は、うんと返事をし、それを確認した由美は、ファミレスへと車を走らせた。



夕食を済ませ、一度舞奈の家に行き、泊まりの用意をして、由美達の家に戻る。

「兄さんは今日、マスターのとこ泊まるから、あんたは私のベッド使いな。私は兄さんのとこで寝るから」

由美は荷物を下ろしながら、舞奈に伝える。

「いいなぁ、啓ちゃん。しょっちゅうお泊まり出来て」

舞奈は、啓介に対する羨ましさが、口から漏れる。

「しょうがないでしょ～、彼氏が教師なんだから」

「そうだけど」

実際、文化祭が近いため、教師は明日も仕事がある。

忙しいのは、わかっているし、大河の負担にもなりたくない為、我が儘を言うつもりはないが、不満にならない訳ではない。

「飲み物、アイスコーヒーで良いよね。って言うか、あんたとの関係、学校にバレたんじゃなかったの？」

キッチンに周り、コーヒーの準備をする由美に、舞奈はうん、と返事をする。

「アイスコーヒーで良いよ。後、そっちはなんとかなった」

舞奈は、由美に今朝あった事を説明する。