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その瞳に…
第25章 初めての訪問
 「先生。私、先生がいるから大丈夫なんですよ。先生がいてくれるから、先生に愛されてるってわかるから、今こうやって笑えるんです。それに・・・」

 舞奈は、少し切なそうな顔をしている大河を、優しく見つめる。

 「私は、もう先生から見えない鎖で繋がられた、先生だけの奴隷でもあるんです・・・この鎖は、何があっても私から外す事はありません。先生という檻から、私は出ることはありません」

 舞奈はそっと瞳を閉じ、大河に唇を寄せる。

 大河も、瞳を閉じて、その唇を受け入れた。

 清く、尊い、誓いのようなキス。

 二人は、ゆっくりと唇を外すと、瞳を合わせ、小さく笑う。




 舞奈は、大河に化粧水とついでにハブラシもお願いして、シャワーを浴びた。

 バスルームには、大河が普段愛用しているボディソープやシャンプー等が置いてあり、好きな人のプライベートを知れて、舞奈は嬉しくなる。

 シャワーを浴び、大河から借りたパジャマを着て、鏡の前で自分を観察する。

 言われた通り、サイズが大きめの為、袖は舞奈の手をすっぽりと隠し、裾は膝の少し上まであり、ワンピースみたくなっている。

 (先生のパジャマおっきい・・・)

 大河の服を着ていると、大河に抱かれている様に思え、少し恥ずかしくなる。

 舞奈は、これ以上自分を見てるのが恥ずかしくなり、バスルームから出て、リビングへ入る。

 「ああ、温まった?」

 大河はキッチンから舞奈に声をかける。

 「あ、はい。ありがとうございます」

 舞奈は、ちらっとキッチンの中を見ると、大河が慣れた手つきでチャーハンを作っているフライパンを振っていた。

 「先生、料理得意なんですか?」

 大河は出来上がったチャーハンを皿に移しながら、答える。

 
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